前代未聞の番宣行脚も…木村拓哉と岡田准一の決定的な差
スタートに失敗した木村の映画から1週間後、今やジャニーズ事務所の看板俳優となった“V6”の岡田准一の主演映画「追憶」が公開された。木村のように派手な宣伝活動をしていたわけではない。むしろ必要などない。降旗康男監督・木村大作カメラマンという邦画界を代表する名コンビ。映画関係者によれば、「降旗・木村で高倉健さんの作品を数々手掛けヒットを飛ばした。2人の名前だけでも客を呼べる」という。
本来、映画は監督と作品が先で役柄に合わせて主演を選ぶ。黒沢明監督がそうであったように、本来の映画の正しいあり方を降旗監督は継承している。今回も「岡田しかいない」と降旗から直々に指名したという。それは岡田が日本を代表する俳優になったことを裏付けたことにもなり、木村と岡田の差が歴然となった。役者としてスタートした木村に早くも試練がやってきている。