連載小説<5> 容疑者はなぜ錦糸町にいたのか
夏目がやってきて、自分の前に紙とペンを置いた。
「長くなると思うので、紙に書いてから訳したほうがいいでしょう」
「ありがとうございます」
クエットは夏目に礼を言ってペンを握った。オオガキの言葉に意識を集中させる。
「被疑者は平成二十九年四月十九日午後十時ごろ、墨田区緑…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,072文字/全文1,212文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】