オモロー山下は芸能記者に 芸人から転身組の悲喜こもごも
お笑い芸人のオモロー山下(48)が13日、芸人を引退し、芸能記者に転身することを発表した。芸人から記者というのはレアだが、転身組そのものは珍しくもない。
山下が以前組んでいたお笑いコンビ、ジャリズム(2011年解散)の元相方で“世界のナベアツ”こと落語家の桂三度(47)も、一時は放送作家をやっていた。昨年7月に芸人を引退したマンボウやしろ(40)も、現在は演出家、脚本家として活動している。
俳優で放送作家の堀部圭亮(51)も、かつてはお笑いコンビを組んでいたし、脚本家で漫画原作者の渡辺啓(41)だってそうだ。
お笑いコンビ、ピテカンバブー(00年解散)の西田征史(42)なんて、昨年のNHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」や、映画「信長協奏曲」などを手掛ける売れっ子脚本家になっている。
お笑い評論家のラリー遠田氏がこう言う。
「昔のお笑いは漫才作家がいて、芸人はその台本をもとに演じるのが一般的でした。それが、ダウンタウンの時代以降、芸人が自分たちで漫才を企画構成し、演じるスタイルになりました。だからネタ作りは面白いけど、演じ手としての才能に限界を感じ、作る側に転身する芸人も出てきた。バラエティー番組の企画構成、芸人のネタ作りやアイデア出し、お笑いイベントの企画構成などをやっています」