地方に力を 西川貴教が語る「イナズマロック」誕生秘話
28歳で個人事務所を設立し、会社経営のキャリアは20年になる。これほどの実績と知名度を築いたミュージシャン西川貴教(46)でも業界的にはまだ若手だそう。
■“中間管理職”の難しさ
「音楽業界は『ライフシフト』ではありませんが、人生100年時代に向けた働き方をしている職場かもしれません。レコード会社の方以外は基本的にフリーランスの技術者集団なので、70代、80代の先輩たちが元気で現場にいます。最近は子供の頃に僕をテレビで見ていました、なんて言ってくれる平成世代もいて、その分、世代間ギャップも多々あります。昭和世代は直接伝えない若者に不満を感じ、若手は若手で『さっきリプライ(返信)したじゃないすか、効率悪くないすか?』と言う。僕はどちらの意見もわかるんだけど、間をとるのが難しい、まさに中間管理職です。
とはいえ、LINEは非常に便利ですね。グループ一斉送信で伝え漏れも解消されるし、携帯でどこからでも指示が出せる。僕のスケジュールもみんなが把握して調整してくれるので、効率的に仕事ができています。おかげでジムから出るとスタッフに拉致られて承認や決裁事項を求められることも多々ありますが(笑い)」