血槍富士(1955年 内田吐夢監督)
槍持ちに託した「武士道に非ず」
内田吐夢監督は敗戦後も中国にとどまり、中国共産党の映画製作に協力、1954年に帰国した。本作は彼の戦後第1作だ。
権八(片岡千恵蔵)は若殿・酒匂小十郎(島田照夫)の槍持ちとして仲間の源太(加東大介)とともに江戸への旅を続け、渡し船に乗り合わせた人々と親しくなる。子連れの…
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