全ての2世タレントに届くか 「金八先生」武田鉄矢の金言
いわゆる親バカは、子を持つ親なら誰しも思い当たるところがあるのではないか。しかし子供の才能を過信し、甘やかし、世間ずれした2世に育て上げてしまうバカ親になってしまったら目も当てられない。
それだけに「自分の悪いところだけしか遺伝しない」と思うに至った武田の言葉に共感する親世代も多いのではないか。芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。
「芸能界を見渡せば、ご両親と同じ道で成功されている2世の方はいらっしゃいます。香川照之さん、松たか子さん、小林稔侍さんのご長男の小林健さんら、挙げていったら、俳優だけでも切りがないほど。過ちを犯して逮捕されたり、不祥事があると、2世であることがクローズアップされ、2世だから駄目なんだという論調に傾きがちですが、地道にやってらっしゃる人の方が多いんですね。それが何であれ、やってみる自由はどの子供にもある。親が期待して応援するのも自然でしょう。ただ、駄目だった場合、それをきちんと受け止めなければならない。親も子もそこが難しいのかも知れません」
武田には長女と次女がいて、いずれもアラフォーとみられるが、これまで芸能界入りしたという話もなければ、結婚や出産という話も表には出ていない。このあたり、日刊ゲンダイが約3年前の連載インタビューで水を向けても、「家族のことはちょっと」と、両手の人さし指と中指をハサミのようにくっつけたり離したりし、積極的に話そうとはしなかった。