ローラは契約問題が泥沼化 芸能界“ご恩と奉公”の封建力学

公開日: 更新日:

 こうした問題が相次ぐのは、タレント側の権利意識の芽生えや働き方改革の影響との指摘もある一方で、前出の城下氏はこう続ける。

「契約や権利関係が取り沙汰されるようになったのは最近で、ひと昔前まで、事務所とタレントは利害の一致する身内との考えが多かったように思います。最近トラブルになるタレントさんは、ご自身の稼ぎを事務所に持っていかれていると思っているのでしょう。しかし、事務所側から見ると、タレントに付くマネジャーなど専従スタッフの人件費などは年間で2000万円はかかる。そうした縁の下の力持ちがいるからこそ、タレントは仕事ができるわけで、この認識の違い、ギャップをみると、タレントさんに何事か耳打ちする人がいるのかも知れないと思ってしまいます」

 21世紀になっても「ご恩と奉公」という封建制が一部でまかり通る日本の芸能界。反旗を翻したタレントたちはムラ社会への挑戦者か、はたまたカネに目がくらんだ忘恩の徒か。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された