20年奴隷契約に反旗 ローラvs事務所「全面戦争」の舞台裏
「ちょっと聞いたことがない」と、芸能プロ関係者も驚いている。タレントのローラ(27)と所属事務所との契約トラブルが騒動に発展している。ローラが契約終了を求める申し入れ書を事務所に送付したと22日のスポニチで報じられたのだが、ローラ側が明かしたという事務所との契約内容が驚きなのだ。
まず有効期限が満10年と芸能界で類を見ないほど長期に及ぶ上、期間満了の3カ月前までに契約更新しない意向を伝えても、事務所の了承がなければ辞められない。事務所の判断でさらに10年間、契約期間を更新できるようになっているというのである。
ローラはテレビで売れ出した2010年7月にこの契約を交わしたそうだが、実質20年間の専属契約で不当に拘束されていると主張。
一方、同事務所にとってローラは昨年の売り上げ推定8億円の9割を稼ぎだした大黒柱とも伝えられる存在だけに、法廷闘争に発展する可能性もありそうだ。芸能リポーターの城下尊之氏が言う。
「タレントと事務所との契約は一律ではありませんが、だいたい毎年自動更新で、どちらかが契約解除したい時に一定の期間をおいて、申し入れするというのが主流のように思います。出演中のCMなどがあった場合、そうした仕事だけ独立後も契約を継続ということはありますが、タレントの独立自体を事務所が認めないというオプションは聞いたことがない。これが本当なら、『公序良俗に反し無効である』との見解を示したというローラさんの代理人の方の判断が正しいように見えます。これはもう法廷に持ち込むべきでしょうね」