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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

小泉孝太郎を他者第一にした "師匠"いかりや長介の教え

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「回すぞ、みんな!」

 食卓を囲んでいたのは純一郎の他、進次郎と孝太郎の兄弟。そしてムロの4人だ。

「じゃあ、1人10回ずつだ!」

 純一郎の号令で4人は交代で納豆を回し始めた。そんな光景の中に自分がいることに違和感を覚えつつもムロは「うわっ、俺、家族みてぇ!」と心の中で叫んでいた(TBS「A―Studio」14年10月31日)。まさに孝太郎とムロは家族ぐるみの付き合いなのだ。

 一方で、孝太郎が父親のように慕っていたのが、事務所の先輩でもあった、いかりや長介だ。「役者にはいろいろなタイプがいるけど、今、お前は上を見すぎずにコレをしておけばいい」など、さまざまな役者のイロハ、心構えを教わった。そして、いかりやは必ずこう付け加えたという。

「お前、いかりやに教えてもらってますなんて口が裂けても言うなよ。役者が役者に心構えやテクニックを教えることほど恥ずかしいものはないんだから。師匠はいかりやです、なんて言ったら俺が格好悪くなるからな」(リクルート「とらばーゆ」10年8月5日)

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