晩夏に偲ぶ勝新太郎 「THE BLIND SWORDSMAN~侠」が話題
「安室奈美恵さんのCDのように発売と同時に話題になる類いの作品ではありませんが、アマゾンなどでもジワジワと売れています。プロのミュージシャンなど業界関係者の評価も高く手応えは感じています」(ラッツパック・レコード代表の棚橋牧人氏)
故勝新太郎の命日にあたる6月21日に発売されたCDアルバム「THE BLIND SWORDSMAN~侠(おとこ)」(ラッツパック)の評判が広がっている。
このアルバムは昭和の大スター“勝新”をテーマに、「ニッポンのミュージック」を表現するために制作。ピアニストで作・編曲家の佐藤允彦やギタリストの井上堯之、東京キューバンボーイズ、御諏訪太鼓も参加し、“不思議だが格好いい”カオスな音楽に仕上がっている。
勝新自身が歌う「サマータイム」や「ムーン・リヴァー」など4曲も味わい深いが、新曲「THE BLIND SWORDSMAN」は勝新がプライベートパーティーで打楽器のコンガを叩いている映像を音源にし、ギターやコーラスを組み合わせて佐藤が作曲。“無国籍”感が漂う一曲に仕上がっている。
「次第に失われつつある日本人らしさや心情がテーマ。意識しなくても心の底で感じる音楽感性とは何かを考えるよすがとなればとの思いで制作しました」(棚橋牧人氏)
酷暑を経た晩夏にぴったりのアルバムである。