松田龍平が淡々と 映画「泣き虫しょったんの奇跡」で妙味
泣く、悩む、焦る。それらの動作や気持ちの表現をオーバーアクトにはしない。日常性の中に染み込ませるように、淡々と普通に演じてみせたのである。ふてくされて、妙に格好つけたりもしない。
これが逆に見る者に迫ってくるのだ。多くの普通の人たちに同じ人生を感じさせるのである。良かったと思う。
松田龍平には、これからも注目していく。まだまだひとつのところに収まる俳優ではないからだ。彼の「泣き虫しょったんの奇跡」をお忘れなく。