「ビデオマーケット」のウリは国内最大21万本の配信本数
映画・ドラマ・アニメなど、一般作品だけで約21万本という日本国内で最大級の配信本数を誇る動画配信サービス「ビデオマーケット」。運営するビデオマーケットは、2006年に世界で初めて携帯電話で動画配信を始めたベンチャー企業だ。
「当時はまだスマホはなくガラケーの時代。通信速度も遅く、携帯電話で動画を見るなど誰も考えませんでしたが、われわれは将来性があると確信してチャレンジしました」(代表取締役の高橋利樹氏)
06年3月、ビデオマーケットの前身「まるごとアニメ」で携帯向けに動画配信サービスをスタート。記念すべき第1作は「鉄腕アトム」だった。
「“携帯で動画を見る人がいるのか?”と断られる中、手塚プロダクションに初めて許諾を得たんです。日本のテレビアニメで最初に放送されたのも『鉄腕アトム』だったので、不思議な縁を感じました」(高橋氏)
当初、数十本の配信作品だったが、次第にその数は増え、11年6月から「ビデオマーケット」と名称を変えてスタートした。