里見浩太朗主演「田原坂」見て西郷さんを落語にしたいと…
ただ、寄席では受ける。特に今年は大河ドラマの影響もあって、笑いの量が増幅しているとか。
「8日の会では、これまでの『田原坂』に新しい逸話を加えてバージョンアップしたのを演じます。それと、西郷さんは善人だったのかという視点も入れました。愛すべき人物ではあるけど神格化はしない。そういう作品になってます」
竹丸と西郷にはひとつだけ共通点があるとか。
「西郷さんは3度結婚してますが、私も2度して2度離婚してます(笑い)。西郷さんは3度目の夫人、糸さんと幸せに暮らしました。私もあやかって、糸さんみたいな女性との再婚を望んでます」
「田原坂」に続いて、榎本武揚を主人公にした「五稜郭」という新作をこしらえた。1991年、NHK新人演芸コンクールで「五稜郭」を演じ、見事最優秀賞を受賞する。
「賞金20万円頂きました。仲間がお祝いに集まってくれたのはいいのですが、その晩、飲み代に30万円使いました。うれしかったけど大赤字です」
その後も地噺の「明智光秀」「石田三成」などを作って演じ、現在に至る。