北島三郎復帰に“禁じ手” 平成最後のNHK紅白は無法地帯に
平成最後のNHK紅白歌合戦である。トリを飾るに、サブちゃん以上の歌手はいないという意見はごもっとも――。が、しかしである。
NHKは4日、第69回紅白歌合戦に歌手の北島三郎(82)が出演すると発表した。北島は2013年の第64回紅白で、史上最多の50回出場を区切りとして「卒業」を宣言。今回は特例復帰となるが、「一本の線を引いた私ではございますが、平成最後となる今年の紅白に恩返しと新しい時代への希望を胸に、この度の特別企画を引き受けさせていただきました」と所属事務所を通じてコメントを発表した。
この報を聞いた某レコード会社幹部は「紅白の断末魔だ」と、こう話す。
「つまりは目玉歌手に全部、フラれたということでしょう。交渉に当たってはプロデューサーが直談判したそうで、北島御大も平成最後なのでと申し出を了承したそうです。もう視聴率が平成最低を回避するためなら何でもアリ。どこかが書いてましたが、和田アキ子の出場だってあり得ます。それほどNHKは切羽詰まっています」
平成最後に平成最低視聴率という汚名は避けたいのは当然。しかしながら、今のところ発表された出場歌手を見ても起爆剤は期待薄である。もちろん北島の実績や歌唱が決まっている「まつり」が名曲であることに異論はない。だが、言葉は悪いが、“引退”した北島をもう一度表舞台に引きずり戻すことで命脈を保とうとするNHK側の魂胆が見え透くから素直に“御大”の復帰に拍手を送れないのである。文句があるならハナから北島の出場を発表すればよかったのである。
いわば後出しジャンケンの禁じ手を犯したNHK。サブちゃん以上の隠し玉がなければ、“祭りの後”が怖い――。