銀シャリ鰻和弘が語る 父の借金で取り立て続いた少年時代

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 住んでたのは八尾市でも生駒山に近いんで、大阪市内より気温は2、3度低く、おまけに風は強い。湯船で体温めても、浴槽から出て頭洗ってるうちに体が冷え切ってしまうんです。それに鍛えられて、今でも風邪をひきにくいんやと思いますわ(笑い)。

 食事も質素、質素。今の時季ならまとめて作り置きできる鍋が定番ですけど、普通の家庭のような野菜やら肉やら入った具だくさんの鍋なんて望めるはずがない。1週間シジミにネギが少々浮いてるだけのシジミ鍋という、実際はシジミの味噌汁が続いた時は、さすがに「もう見たない」って言いましたもん。

■NSCの学費40万円を出してくれた祖母

 お笑いの道へは高校卒業後、02年にNSC(吉本総合芸能学院)に入学してスタートを切りました。問題やったんは入学金と授業料。当時、年間約40万円やったけど、そんな大金、オカンに頼めるわけありませんよ。しょうがないから、近所に住んでたおバアちゃんに頼りました。

 おバアちゃんは長生きして5年前の3月に亡くなったんですが、最後は病院で長いこと寝たきりやったんです。その3月3日。僕らは読売テレビさん主催の「ytv漫才新人賞」で優勝させてもらいました。NSCを卒業して12年。「銀シャリ」結成11年目でした。

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