気持ちはアイドル 嘘つきクロちゃんのポジティブシンキング
今では「モンスター」と呼ばれるクロちゃんだが、もともとはアイドルを目指していた。松竹芸能に2年間だけ「アイドル部」という部門があり、そこのオーディションに合格して事務所に入ったのだ。だが、マネジャーから「アイドルユニットを組ませてやる」と呼び出され、行った先に待っていたのが、団長安田とHIROだった。なし崩し的に「安田大サーカス」を組むと、その見た目のインパクトも相まって、どんどん仕事が増えていった。
「SNSってファンタジーじゃないですか」(太田出版「Quick Japan」vol.134)とクロちゃんは言う。だから「ウソをついているつもりは一つもない」と。彼はきっと理想の自分を表現する「アイドル」なのだ。そのためにつくウソは「アイドルはうんちをしない」などと同じで、クロちゃんの中ではウソではない。ファンタジーだ。なぜなら、自分にウソはついてないからだ。だからどこまでもポジティブでいられる。
「好きと嫌いは表裏一体。コインのようにクルンと裏返してやりますよ。そう考えると不思議なもので、『死ね』って書かれても、『まだ元を取ってないから、死ねないから!』って突っ込めちゃうんです。あとはね、悪口を言われたら、そのあとにはいいことが来ると思ってますから」(オリコン「ORICON NEWS」18年9月25日)