入場料金26年ぶり値上げで見える映画会社の“本音と建前”
映画館の入場料金が、今月1日から上がった。シネコン中心であるが、一般料金の値上げは何と26年ぶりだ。地域によって据え置きのところもあり、興行各社まちまちの設定だが、大手のTOHOシネマズでは、全館で1800円が1900円になった。ただ大手のイオン系は、全館で当面値上げはないとしている。
総じて割引料金も上がった。レディースデー、シニア、夫婦50、毎月1日のファーストデーは、1100円が1200円に。ただし、高校生、大学生料金などは足並みを揃えたかのように変えておらず、これは最近増えている若い客層の負担増を抑えたとみられる。
1900円は確かに高いと感じる。これで「映画を見るのはやめるか、減らすか」という人もいようが、「待ってくれ」といいたい。
とにかく、シネコン独自の会員制の利用も含めて、各種割引料金を細かくチェックして見ることをお勧めする。コンビニやスマホで購入できるムビチケ(1400円)という前売り券もある。「そんなの面倒だ」という人もいようが、「割引」と「面倒」を秤にかければ、「面倒」を克服するほうが得策だ。料金据え置きのシネコンを選択してもいい。