G20がどうした?どれだけ大勢が生活的に虐められているか
オリンピックも世界平和のためというが、それも適当に言うヤツがいるだけだ。東京五輪の聖火ランナーの公募が始まったという。福島から走り出して、全国を津々浦々をリレーするって。走りたい人がいるんだろうが、我らは何とも感じない。コースの沿道で笑顔で国旗を振って、声援を送らなければダメなのか? 非国民になるっていうのかな。どうせ、地方も国もこの聖火運びで税金を浪費するだけだ。
とにかく、五輪反対派の我らには目障り、迷惑千万だ。
ところで、先週に続いて、「アメリカン・ニューシネマ入門」ということでさらに紹介したい。蒸し暑い梅雨の夜、トランプ外交がどうした、日韓はどうなんだと騒ぐ世間など忘れて、ビールでも飲みながら見たら、気も休まって何か発見できるかもだ。ラストシーンで87発の銃弾を浴びて殺されるボニーとクライドを描いた「俺たちに明日はない」の脚本家ロバート・ベントンが、負けてなるかと自ら監督した「夕陽の群盗」なんていう西部劇もいい味を出している。近代アメリカが始まる夜明け前の話だ。無法者が跋扈(ばっこ)する、銃が頼りの荒野で、人間は何を信じて生きていけばいいのか、文明とは何なのかを伝えてくれたニューシネマだ。
てなことを言ってたら、今日(5日)、封切られたばかりの新しい西部劇、「ゴールデン・リバー」も同時代の文明開化がテーマで面白い。暴力支配、民主主義とは何か、欲望の資本主義、それらを見事なサスペンスで描いている。比べて、邦画の幼稚なこと。教わることが何もなさそうだ。