低迷「いだてん」V字回復の鍵は女性アスリートの感動秘話
確かに従来の大河は、いわゆる「幕末」「戦国」などの時代劇が主流で、主人公が出生し、激動の時代に翻弄されながら、立身出世を成し遂げるさまをじっくり見せる展開が中心だった。
「今までの大河の王道は“分かりやすいドラマチックさ”でしたが、『いだてん』の場合、まさに“クドカン流”。その独特のテンポや演出、従来とは違うメッセージ性で、離れていった大河ファンは多いようです。しかし、そうしたことにとらわれずに、ハマる人は大いにハマるドラマだと思います」(前出のペリー荻野氏)
作品は評価されながら、視聴率に反映されないというジレンマ、「ビデオリサーチによる平均視聴率は(従来の大河ファンの中心であった)高齢視聴者の影響が出やすい傾向がある」(テレビ局関係者)ということも関係しているのかも知れない。
今後は、人見絹枝に続き、日本人女性初の金メダリストである水泳の前畑秀子など、新たな女子アスリートも登場。文字通り彼女たちの頑張りで、視聴率はV字回復、捲土重来を果たすことができるか――。