娘と漫才コンビ 三吾さんが振り返る“しんどかった日々”

公開日: 更新日:

 その万博の後は松竹の劇場を1日2カ所、掛け持ちで出るとか忙しい日々でしたが、苦労とは思わなかった。まだ若かったから。

 転換期は94年に長女とコンビを組んだこと。人生でまったく予想してなかった(笑い)。経緯があったんですよ。娘が高校3年生になった頃、周りは就職活動しているのに、娘は何もしてない。「卒業後は何をするの?」と聞いても「私は私で考えてるから」と。僕は“大丈夫かいな?”と思ったけど、干渉せんかったんですよ。そしたら父の日の前日に「今年の父の日はいいものあげるからね」と言われ、「楽しみに待ってるで」と返事。どうせネクタイか靴下ぐらいやろなと思っていました。

■「お父さんと漫才がやりたい」が父の日のプレゼント

 父の日の朝、起きたら手紙というか絵がついてるカードが置いてありました。「私が高校卒業したらお父さんと漫才がやりたい。これは真剣に考えたことだから、お父さんも真剣に考えてください」。そう書いてあった。「あいつ、何考えてんねん!」と血の気が引きましたよ。僕は芸能界に娘を入れたくない。だからその日以来、僕が出ている劇場に娘が見にきて、家でいろんな芸人の感想を話してきても、一切のらなかった。無視していたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動