中居正広という天才 深夜番組の後ろにいた記者にも気遣い
■テレビマンから悪口を聞いたことがない
中居は人を嫌な気持ちにさせないという“特技”を持っている。そこにいる、あらゆる人に配慮ができる、すごい司会者であると思う。
以前、中居が司会していた深夜番組に出たことがある。僕は後ろの方で「〇×」の札を上げるだけの役割だったのだが、「城下さん、どう?」と僕の答えやすい質問を振ってくれ、その返答をうまく笑いに変えてくれた。トークに集中しながら、彼は恐ろしいほど冷静に周囲を見ている。後ろで手持ち無沙汰にしていた僕を見とがめ、多分、彼は僕の名前もよく知らなかっただろうに、格好をつけさせてくれたのだ。
こまやかな気遣いをしながら、それを感じさせずに笑いを取っていく。これはトップスター、タレントの総合力のなせるワザだ。
今回の2時間に及んだ会見でも、やはり彼は記者やリポーター個々に目配せしていた。そんな彼だからこそ、ジャニーズとその所属タレントたちに後押しされ、テレビマンたちに支持されているのだ。
さて、彼がのんびりと何をしてくれるのか。