コロナ禍と芸能人のモラル…「やっちゃいけない」からやる
「このご時世に湘南にドライブやサーフィンに出掛けたり、河原でバーベキューをやったり。沖縄などの離島が『来ないでください』と呼び掛けても聞く耳を持たない。そういう一部の大衆に、選民意識を加えたのが山田孝之、石田純一のような芸能人なんです」
日本列島が緊急事態宣言下にあるなか、不謹慎な言動で「炎上」する芸能人が後を絶たない。業界歴が長い芸能プロ社長は嘆息してこう続ける。
「芸能人だから、売れているから自分は特別と勘違いするのは、権力があるから特別なんだと、ハメを外し続ける首相夫人や、国民に自粛をと呼び掛けながら、登山を楽しんでいた政界関係者、賭け麻雀を続けていた黒川弘務検事長と同じ。今回、沖縄にバカンスに出掛けた山田孝之や新田真剣佑らもアパレルメーカーの社長が同伴していましたが、まあいいじゃないかと誘惑する取り巻きが常に周囲にいる。だから自分たちは何をしても許される特権階級に属しているという意識がおのずと生まれるのです」
■「やっちゃいけない」からやる
もっとも、こと芸能人の場合、「基本的に人と同じことをしていては売れない」と常日ごろ思っていて、そう意識しているからこそ芸能人であり続けられる場合も少なくないという。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏がこう話を継ぐ。