自ら地獄作り心揺さぶる「とにかく明るい安村」の一球入魂
北海道ゆえ、冬は雪が積もり練習は体力づくりばかり。雪だらけのグラウンドを部員自らが長靴で踏み潰して50周走るなど過酷だった。
「やめてもよい状況でやり続けるっていうのが精神的に鍛えられた」(TBSラジオ「伊集院光とらじおと」20年6月3日)
卒業後は幼稚園の頃からの幼馴染みに誘われ、お笑いコンビ「アームストロング」を結成。実力派のネクストブレーク候補と目されていたが、2014年に解散した。安村は既に妻子持ち。お笑いをやめて普通に働こうと思ったが、奥さんから「やった方がいいよ!」と言われ踏みとどまった(集英社「週プレNEWS」15年6月26日)。
ピンになって2年でダメなら、やめようと決心。極端な芸名にしようと、当初案だった「明るい安村」に、よりインパクトを付けるため「とにかく」を加えた。背水の陣に追い込んだのが幸いしたのか、程なくして「安心してください。はいてますよ」が生まれた。
最初は全くウケなかったが、パンツの種類を変え、「安心してください」というセリフを加えるなど試行錯誤を重ねた。そんな中、芸人仲間の結婚式の余興で披露したのが、番組スタッフの目に留まりブレークを果たしたのだ。