織田裕二「SUITS2」は「まるでコント」の評を覆せるか
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「個人的には楽しく見ていますけど、今の“世帯視聴率”という尺度では、確かに不利かもしれませんね」と、こう続ける。
「日本の視聴者に分かりやすいように噛み砕いた演出にすると、原作を知る海外ドラマファンからはどうしても批判されてしまう。それは仕方がないことですが、“世帯視聴率”に最も影響ある中高年層にとっては、それでも分かりやすさが足りない。日本版の『SUITS』は評価と数字を両方取りにいって、微妙なさじ加減で滑ってしまっているように見えます」
ネット上では〈毎回の事件と、弁護士事務所内の人間関係がどうなっていくのか注目してます〉〈第1話の反町隆史、第2話の黒木瞳と、次はどんな大物が出るのか楽しみ〉という好意的な声がある一方で、〈海外ドラマのパロディーかと思った〉〈(共演の)中島裕翔と新木優子の場面がいかにも“月9”〉、さらには〈まるでコントに見える〉などと、辛辣な意見も少なからず見受けられる。
「確かに音声だけを聞いていると、吹き替えの海外ドラマのように聞こえるところが目立ちます。そういう演出なのかもしれませんが、それが評価にも数字にも結び付いていないのかも。第2話の序盤に織田さんが『素人?』と声を上ずらせる場面があったのですが、そこだけ『踊る大捜査線』の青島刑事っぽくて笑えました。そういう楽しみ方もあります」(前出の亀井徳明氏)
コロナ禍で連ドラ復権という風潮の中、月9の“復権の星”「SUITS」の行方やいかに?