令和も中島みゆきブームなぜ?コロナ禍でラストツアー中止
「若い世代の間では、ウエディングソングとして『糸』が定番です。中島みゆきをデビュー当時から聴いている中高年世代は驚くかもしれませんね」(レコード会社関係者)
振り返れば、1975年のデビューシングル「アザミ嬢のララバイ」から「わかれうた」「ひとり上手」などが話題になり、アルバムでも「私の声が聞こえますか」「みんな去ってしまった」「生きていてもいいですか」などなど、タイトルだけ並べてみても、当時は暗い情念、男女の機微、世の不条理を歌う楽曲が多かった。
「『生きていてもいいですか』に収録された『うらみ・ます』なんて、歌い出しから♪うらみます~うらみます~ですから。自分を振った男への恨み節で、最後に♪あんたのこと死ぬまで~と迫力の歌唱力で歌っている。『空と君のあいだに』や『銀の龍の背に乗って』と、ドラマの主題歌にもなってヒットした曲から入った若い世代と、中高年世代のみゆき像は全然違うはずです」(音楽ライター)
■シンガー・ソングライターとしての懐の深さ、多面性