中条あやみはクールな役が多いが…根はざっくばらんな大阪人
では素顔の彼女は「クール中条」「楽しそうな中条」のどちらに近いかというと、断然、後者だ。
彼女に初めて雑誌取材でインタビューしたのは「日経エンタテインメント!」2015年5月号の連載企画“CMガールズコレクション”。当時18歳で、「人一倍はしゃいでます。出演した映画を見た人が、初めて私に会うとイメージと全然違いました、ってよく言われます」と笑顔で話してくれた。
取材をするとインタビュアーにツッコミを入れたり逆質問するくらいのざっくばらんな明るさがあり、大阪出身ならではの親しみやすさが魅力的で、話を聞いているこちらも楽しい気持ちになる。
ハーフのモデル系女優は、そのビジュアルから役柄が限定されてしまい、女優としては伸び悩むことが少なくない(その結果、バラエティーに活路を見いだすことになる)。
しかし、そんな中で中条あやみが主演女優として確固たるポジションを確立できたのは、抜群の演技センスと幅広い役柄に変化できる対応力によるものだ。
最新主演映画「水上のフライト」は、ここ数年は恋愛系映画への出演が多かった中条あやみが、より深い演技を求められるヒューマンストーリーに挑戦した記念碑的作品としても注目したい。