公人は理想を掲げ、子供に希望を与え、実務を現実的に行え
■他人の不幸や差別に目をつむってはいけない
自分に利益をくれる人を大統領に選ぶ。それは選挙の基本だろう。生活がかかっている。しかしそのためにトランプを崇拝し妄信し、自己の利のためなら他人の不幸や差別に目をつむるのはよいのか。信じるあまり皆トランプと同化し、利己的であるのが新しい生き方のような風潮になってはいないか。
カマラ・ハリス氏の演説は歴史に残るような名演説であった。昔はアメリカのトップはこういう理想を掲げるのが常であった。この4年間はそれが途絶えた。そして理想を「お花畑だ」「現実を見ろ」と揶揄する風潮がはびこった。違う。公人は理想を掲げよ。子供たちに希望を与えよ。そして実務を現実的に行え。