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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

もう一人の未来のためにまい進 天海祐希が到達した境地

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 来た仕事を受けるかどうかは「客観的に選んでもらったほうがバランスがとれていい」(オリコン「ORICON NEWS」2017年1月22日)と、マネジャーの判断を参考にはする。だが、最終的な決断は必ず自分が行う。

「自分で選んだからには、例え世間から『あの役は良くなかった』と思われたとしても自分では良くなかったと思わないようにしていて。お受けしたからには良いことも悪いことも、打たれることも調子に乗ることも(笑)、全部含めて私にとって必ず何か意味があったんだ」(同前)と思えるからだ。

「自分が歩んできた道に自信を持つ」ようにしていると彼女は言う。

「だってここまで元気で生きて来られて、今ここに自分が居るのは何であれ成功でしょう。過去の自分が頑張ってくれたから今の自分がある」(サンケイリビング新聞社「シティリビングWeb」17年1月25日)のだと。

「常に自分ともう一人の自分がいる感じがしてるんですよ。天海祐希という人と本名の自分とはもう別だから、とにかく天海祐希さんが可能性があるんだったら、この人の可能性を崩しちゃいけない」(フジテレビ「ボクらの時代」17年1月15日)と語る一方で、「いい意味であきらめることができるように」(「シティリビングWeb」=前出)なったという。

「ウジウジ悩んでいる時間がもったいない」(同前)

 未来の自分のために頑張ってきた結果、自分ができることと、できないことがハッキリとわかった。だから、彼女は気高く凜としたたたずまいで迷わず進むことができるのだ。

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