元「笑点」林家こん平さん死去…本紙に語っていた闘病秘話
「出版記念の会見をしましてね。ろくに話をできない私でも、皆さんが待っていてくれたのは本当にうれしかった。フラッシュがたかれると目が輝いて、気合が入る。『チャラ~ン!』とポーズをとると、曖昧だった記憶がよみがえってくるんです。だって、倒れた当時のことなど覚えていなかったのに、取材中は、ペラペラ話せる。自分でも不思議です。なんだかスイッチが入るんですよ」
「私の病気をきっかけに、次女はマネジャーから始まり、イベント企画会社を起業して生活が一転しました。人生を変えてまでサポートしてもらえる家族がいるから、芸人を続けられているんですがね。でも、“ありがたい”なんて言うと、ご隠居さんみたいに年とっちゃいそうで。人前では、『自分のおかげです!』なんて強がってますよ」
2013年には持病の糖尿病が悪化し、一時は心肺停止状態となったが、回復。翌2014年から3年連続で日本テレビの「24時間テレビ『愛は地球を救う』」に出演。2016年には12年ぶりの「笑点」出演を果たしていた。
「当時は、2020年の高座復帰を目指してリハビリを続けると頑張っていらっしゃった。昨年4月にも小脳梗塞が見つかり、1カ月近く入院。投薬で回復したと聞いていたんですが……」(在京キー局関係者)
満身創痍になりながらも闘い続けた芸人が逝った――。