染谷将太「麒麟がくる」愛され“ノッブ”の最期どう演じる?
「結果から言うと、染谷さんの演技力があったこそ、ここまで愛された信長になったと思います。キャスティングは大成功ではないでしょうか。さらに言うと、新しい信長像を視聴者に納得させた、池端俊策さんの脚本の力も大きいかと思います」と、芸能ライターのエリザベス松本氏がこう続ける。
「10代の信長が、いかに父母から愛され、可愛がられることを渇望する少年だったか。例えば、父に喜んでほしいがためだけに、桶に入った松平広忠の生首を笑顔で差し出す信長。父から激怒されると、納得がいかずに悔しくて泣きわめく。あのエピソードだけで、今作の信長は“かまってちゃんで甘えたで承認欲求の塊だけど、若干サイコパス感もあるノッブ”なんだと、鮮やかに視聴者の心に刻みつけましたよね」
12月20日に放送された第37回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」は、時の権力者が切り取ってきた香木「蘭奢待」を所望した信長が、切り取られた2つの蘭奢待のうちの1つを帝に贈る。だが、帝は信長を「変わり者」と評するというストーリーだった。
視聴者も10代の頃の“贈り物事件”を思い出したのか、ネット上には〈ノッブ、贈り物で失敗しがち〉〈ノッブはもう自分で贈り物を選んじゃだめ〉なんて声が書き込まれた。今作の信長は視聴者からとにかく心配されがちなのも特徴である。