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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

菅総理は判断不可能?田原総一朗氏が語った衝撃エピソード

公開日: 更新日:

 実際、菅総理は正確な判断さえしていないと思わざるを得ないエピソードがある。年末の毎日放送のラジオ番組「子守康範・立岩陽一郎のもっと言わせて!」で、ゲストとして出演した田原総一朗氏が明かした。それは田原氏が菅総理に直接、緊急事態宣言をすべきと迫った時のことだ。

「菅さんは、『実は田原さん、これはオフレコだけど、分科会の尾身会長が、その必要はない、と言っている』と。『医療業界は、新年になれば感染者数が減ると考える』と」。田原氏は、「(菅総理は)パフォーマンスのできる人じゃない」と話して、菅総理が自身の認識を正直に語ったものだと述べた。

 その尾身会長は、年末にノンフィクション作家の河合香織氏の取材に応じて、「(20年)4月の緊急事態宣言の頃より、私は今のほうが強い危機感を持っています。このままでは、みなさんが空気のように当たり前のように感じてきたかもしれない、質の高い日本の医療が維持できなくなってしまう」と述べている。

 緊急事態宣言については確かに消極的な意見を示しているが、その理由は、「いま2度目の緊急事態宣言を出しても、あのときのような協力が得られる確証は今のところありません」というものだ。

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