山田裕貴・主演 NHK「ここ倫」は次世代の演技派を楽しめる
“食わず嫌い”はよくない。先月16日にスタートした山田裕貴(30)主演のNHKよるドラ「ここは今から倫理です。」。
日本出版販売が主催する「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」で14位に入った雨瀬シオリの同名コミックを実写ドラマ化したもの。山田演じるミステリアスでクールな倫理教師・高柳が悩める高校生の問題に立ち向かう、全く新しい学園ドラマという触れ込みだ。
「今さら学園ドラマなんて……と思いきや、意外と大人にも染みるんですよ。高柳は哲学者の言葉を引用しながら淡々と生徒を諭すんですが、それが刺さる。2回目で出てきたキルケゴールの『不安は自由のめまいだ』なんて言葉は、むしろ大人の方が『なるほどな』と思わされるのでは」(テレビ誌ライター)
山田は2017年に「おんな城主 直虎」でNHK大河初出演を果たしたあたりから、「業界内での注目度が一気に高まっていきましたね」(制作会社スタッフ)。19年にはNHK朝ドラ「なつぞら」にも出演。昨年10月期には「先生を消す方程式。」(テレビ朝日系)、そして今年1月期は「ここ倫」主演の他に、「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」(カンテレ・フジテレビ系)にも出演中と、すっかり売れっ子になった。