芸人を呼ぶときはムダなプレッシャーは与えないでください
想像してみてください。ドヤ顔した先生が生徒に「皆さんのためにサプライズゲストを用意しました!」と言ったとたん「キャー!! えー誰? だれ? キンプリ? 乃木坂? あいみょん?」と蜂の巣をつついたような興奮状態の中学生の前に出て行かなければならない名もなき落語家の気持ちを。そしてもし私が中学生という逆の立場だったらきっと石を投げつけることでしょう。
とにかくハードルを上げずに落語観賞としてならばという条件で伺うことに。そして迎えた当日、卒業式の予行演習のあとの45分間。体育館のステージには座布団が置いてありホッとしたのも束の間、場内に鳴り響く笑点のテーマ曲。笑点メンバーの登場を期待させる余計な演出。まあ高座でそれらをネタにしながら中学生にも喜んでもらえたので結果オーライですが芸人を呼ぶときはどうかムダなプレッシャーは与えないでくださいね。