海老蔵「2度目の信長」どう演じる 子供2人と初の映像共演
幸若舞とは、室町時代に武家の間に流行した曲舞の一種で、「敦盛」は源平合戦の一ノ谷の戦いで、逃げ遅れた平家の若き武将・平敦盛を殺した源氏方の武将・熊谷直実の無常観をテーマにしたもの。信長が特に好んで舞ったとされる。信長は出陣にあたり、死を覚悟していたのだ。
一方、信長が「敦盛」を舞っているころ、今川軍の先鋒・松平元康(後の徳川家康=鈴鹿央士・21)は、織田軍の前線基地の1つである丸根砦の前で、その采配を振るう時を待っていた。信長は翌早朝、わずか5人の小姓を従えて、清洲城から姿を消した。信長を嫌っている生母・土田御前(黒木瞳・60)は、信長は恐れをなして逃げたと非難するが、正室・濃姫(広瀬すず・22)は、決して逃げたりはしないと言い切り、信長の身を案じる。
濃姫が言った通り、信長は密かに配下の木下藤吉郎(中尾明慶・32)など信用できる者たちを動かし、今川軍の情報を集めていた。その結果、義元が以前に織田方から奪い取った大高城に向かうのではなく、織田信長軍と戦う構えで桶狭間にいることを突き止めた。