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インタビューマン山下ライター

1968年、香川県生まれ。92年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも17年に芸人を引退。現在はインタビュアー・ライター。

若手時代の片岡鶴太郎に漫談を指南した意外な芸人とは?

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「僕がトップで出て2番手がツービートでした。ツービートの漫才は他と比べてテンポが速いし、当時のネタは、じいさん、ばあさんに毒を吐くネタですから、寄席に来るお客さんにはあんまりウケないんです。それでも気にせずにひたすらたけしさんは毒を吐いていた。目の前のお客さんは捨ててるわけですよ。でも僕とか先輩の芸人さんたちが舞台袖から見てて、芸人たちにはドッカンドッカン、ウケるんです。たけしさんは袖にいる芸人たちに向けてしゃべってましたね(笑い)」

 当時はたけしさんと劇場の出番が終わると、毎日のように飲みにいっていたそうです。

「『将来どうしていこうか』といった話をたけしさんとしてましたね。正月は夕方から浅草の飲み屋に行くんですよ。そこはテレビがあって、『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)を見ながらたけしさんは、『やっぱ、俺たちもこういうところに出なきゃいけないよな』って言ってました」

 その頃の芸人さんはバラエティー番組に出ることはなく、テレビに出ても『笑点』(日本テレビ系)のような演芸番組だけでした。しかしその数年後、伝説のバラエティー番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で2人は一気にスターダムに駆け上がっていくわけです。

 綾小路きみまろさんとビートたけしさんは若手時代の片岡鶴太郎さんにとって、なくてはならない存在だったんです。(つづく)

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