めるると山之内すず “10代愛されコンビ”なぜ支持率高い?

公開日: 更新日:

 テレビ界はコロナ禍2度目の春を迎え、大改編が進んでいる。お笑い番組のひな壇芸人や、「王様のブランチ」(TBS系)など若手リポーター陣は大幅リストラ。そんな中、頭角を現しているのが、山之内すず(19)と、めるること生見愛瑠(19)の10代コンビである。

 山之内は、動画SNSのTikTokで注目を浴び、半年間で16万人もフォロワーが増えたという実績の持ち主。ショートボブに中性的な顔立ちから“広末涼子の再来”とも言われ、PayPayのCMなどでもコミカルなダンスを披露。

 めるるは、小6でローティーン向けファッション誌でモデルのキャリアをスタート。みちょぱ藤田ニコルを輩出した「Popteen」の専属モデルを経てバラエティーにも進出。自粛を余儀なくされたギャルモデルゆきぽよ(24)の後釜として出演が増えている。

 また“楽しめ~るる”など、語尾にニックネームをつけた造語を駆使、「蒟蒻畑」や「出前館」などフード系企業のオファーも多い。

AbemaTV「オオカミくん」出演で人気者に

 “ボーイッシュ”な山之内と“ガーリー”なめるる、とテイストの分かれる2人だが、共にAbemaTVの恋愛リアリティー番組「オオカミくんには騙されない」シリーズに出演。同世代の若者に絶大な人気を誇り、満を持して地上波に進出したといえる。アイドル研究家の北川昌弘氏がこう言う。

「2人は同世代から見て自分たちの理想形。テレビを見ない若年層を地上波に引き込む頼みの綱。特に山之内さんはオジサン世代をも一撃する破壊力を持ち、テレビっ子世代の高齢者から若者までをカバー。今、視聴者離れの進んだテレビを救えるのは彼女ではないかと僕は思います」

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「学生から“TikTokで人気”だと山之内さんの存在をテレビ露出する前に知りました」としてこう続ける。

「山之内さんの魅力について、学生が“ギリ届かないけど、届いていると錯覚できるところ”と言っていました。2人とも自分たちのファッションリーダーで、等身大。動画で彼女たちのヒューマニティーも評価されている。前に前に出なければ埋もれてしまうというバラエティーのグイグイ感がなく、コロナ禍の疲れた時代にフィットしているのでは。女優として活躍するなど2、3年後が楽しみな存在です」

 ギャルモデル、ユーチューバータレントと“強め”キャラから、時代は正統派モデルの“ナチュラル”志向に変わりつつあるようだ。 

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  5. 5

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  1. 6

    "家族総出"で話題の長渕剛「桜島ライブ」延期と引退報道…ファンからは《あの問題説明して》と懇願

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 10

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり