“少年革命家”ゆたぼんの不登校宣言に賛否 経験者どう見る
■“賞賛”も“批判”もいらない
もちろん、ゆたぼんが不登校を選択したことは他者が問題として口を出すべきことではないと思う。しかし、悲しいのは彼が「学校に行かないのは自分の自由だから口を出すな」と言いつつも、学校へ行く人たちを批難し、否定する言動を行っていることだ。
この件に関して私たち大人ができることは、彼が決めたことを“賞賛”も“批判”もせず、ただ今後、彼がもし学校に通うことを選びたいと思ったときのために、必要な選択肢を残しておくことだと筆者は思う。
そして不登校児は“大人”に失望しているケースも多い。その子の全てを救い切ることは無理でも、自分のために必死になってくれる大人がいるのだという、そんな姿を見せることがもっと重要なことだと感じる。その先に、ホームスクーリングや、フリースクールなどの選択肢が生まれるだろう。
賛否を言及するよりも、問われているのはそういった“大人としての姿勢”なのかもしれない。
(取材・文=SALLiA/ライター)