“少年革命家”ゆたぼんの不登校宣言に賛否 経験者どう見る
そしてAさんは担任の先生から怒られたことがトラウマになり、大人になってもその恐怖心を乗り越えることができず、24歳のとき、ちゃんと不登校だった自分と向き合うことを決意。不登校だった人たちのオフ会に行ってみたという。
「そこで自分の話をしたとき、初めて人から拍手をもらえました。どうせネガティヴなリアクションしか返ってこないと思っていたのに、生まれて初めてポジティブなリアクションが返ってきた。こんな私でも生きていけるし、人の役にも立てる。初めて、不登校だった自分を前向きに受け止めてもらえた瞬間でした」
ただ、中卒で生きていく選択に対して、社会は厳しい一面もある。
「中卒後すぐ働き始め生活に困ったことはありませんでしたが、それでも中卒であることを罪であるかのように“恥ずべきだ”と言われたこともあります。ゆたぼんさんの姿を見ていて、昔カウンセラーの方から言われた『怒っている人は困っている人』という言葉を思い出しました。彼はあのように怒らなければ、自分の選択を正当化できないのではないか。他者の選択にもっと寛容な社会になっていくことがまず、先なのではないかと感じています」