“少年革命家”ゆたぼんの不登校宣言に賛否 経験者どう見る
そういう経緯もあり、6年前から筆者はフリースクールやサポート校で講話とライブというボランティア活動をしてきたが、そこで出会った生徒たちの大半は「自由な選択をした」という風に割り切れないからこそ苦しんでいたように感じる。
■他者の選択に厳しい社会
不登校に至った状況や気持ちは、人それぞれ違う。だからこそ「学校へ行くべき」VS「学校など行かなくてもいい」という単純な二者択一で考えいては何も生まれないだろう。
小学3年生から中学3年生まで不登校だった30代女性のAさん(会社員)は、こう語った。
「担任だった先生から目をつけられ、忘れ物をしたりテストで悪い点を取ると、みんなの前で木の棒でお尻を叩かれたり、しっぺをされたり、髭を腕に擦り付けられたり、毎日怖くて、ある日学校にいけなくなりました。母が知的障害で、父がアルコール依存症ということもあり、必要最低限の生活すらままならないのに、親戚の叔母たちはとにかく私を学校に行かせようとしました。一見、理解を示すような言葉を言ってきても、私の何がわかるんだと完全に“大人不信”になっていたのです」