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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

米倉涼子はハマり役“大門未知子”に徹底的に徹するのが得策

公開日: 更新日:

 米倉は昨年、オスカープロから独立。個人事務所で動き出したことで、すべて仕事は自身の判断だが、オファーする側は躊躇する向きもあるという。

「独身でいまだに美魔女的な魅力のある米倉にどんな役がイメージできるかの判断が難しい。やはりキャリアウーマン的な役しか浮かばない。主婦や母親役なんて論外でしょうから」(テレビ関係者)

 独立後、唯一の仕事がネット配信の「新聞記者」。映画でヒットした作品のリメーク版だ。新聞のヤリ手記者は米倉のイメージに合致するが、地上波と違いネットではほとんど話題にならなかった。

 同年代の女優が引き出しをつくりステップアップしているなか、休んでいる余裕もなくなる。残ったのがドクターX。これほど根強いファンを持つドラマはそうない。誰にも負けないスピードボールがあるピッチャーも、変化球が苦手で打たれたりするものだが、それが通じるうちはスピードで押し通すだろう。そうして、大門未知子の再登板となった。

 テレ朝のドラマには「相棒」の水谷豊、「科捜研の女」の沢口靖子と長きにわたりシリーズ化している人気ドラマがある。ご両人とも「イメージがつく」と悩むといった話が公に報じられたことはない。むしろ、近年は作品の質を上げて視聴者を飽きさせないようにと、楽しみながらドラマ作りに取り組んでいるように見える。

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