一生懸命が“一所懸命”に…少し楽になる感じがしましてネ
いつからか一生懸命を一所懸命と書いてるんですが、何かこの方が少し楽になる感じがしてましてネ。何かこう色々考えちゃいるんでございますよ。へへ大したコトじゃありませんけど、小学生の頃から学校の決まりを破って、田舎のこと之、日替わり映画三本立てを、ほとんど毎日見ていて、尤も母親がテケツ(チケット売場)に勤めていた関係で、只で入れる訳で、飽きる程見まくりましたな。
とにかく、東映、大映、日活、松竹、東宝、新東宝と洋画以外全て、係っていて、後年役者になった影響を受けてたんですな。その映画の主人公は、勿論格好良くて、良いんですがネ、アタシはその中の、三枚目を担当している、と云うか、喜劇俳優が好きでして。東映で堺駿二さん、東宝の三木のり平さんなんて塩梅でして、中学になると、何と云ってもクレイジーキャッツ。この時分は大阪に移住してましてね。必死で貯めた何千円かを握りしめて、梅田のコマ劇場へ、植木等さんを見たくて見たくて。一番前の席へ座って、喰い入るように見つめてましたな。