ローカルな往年のプロ野球選手と花の銀座の人気ママの取り合わせの妙
昭和世代で堺市出身、大卒のプロ野球選手で打者というと、次の4人に絞られる。
藤井栄治(阪神→太平洋→阪急)、山本功児(巨人→ロッテ)、木戸克彦(阪神)、南出仁(日本ハム)。出生地ではないが居住していた選手は鶴岡一人(南海)がいる。
この中で、75年入団の山本、82年入団の木戸、86年入団の南出は時代が合わない。また、鶴岡一人も68年の段階ですでに52歳、現役どころか監督最後の年である。当然、独身ではなかった。となると、消去法で現在81歳の藤井栄治ということになる。大阪に住んでいた筆者は、かつてサンテレビの野球中継で彼の解説を幾度となく聴いている。そんなローカルな往年の選手と花の銀座の人気ママの取り合わせは、想像もつかなかった。意外な思いがしないでもない。
しかし、大学時代から始まった藤井栄治の履歴は確かに華々しい。
関西大学進学後、関西六大学リーグに1年から出場。2年からレギュラーに定着し、4年の61年には関西六大学首位打者を獲得。通算68試合に出場し、213打数64安打、通算打率・300、29打点。4割は打っていないが3割は打っている。スラッガーであるのは紛れもない。