おいでやす小田の変わらない“絶叫ツッコミ”と“メガネの奥で光る鋭い視線”
これまでも「ゆりやんレトリィバァ」と組んで出場したり、ピン芸人ながら漫才への思いも強かったのだと思います。というのも、NSC在学中はずっとピンでしたが、卒業してから現在のモンスターエンジンの西森君とコンビを組んだり、コンビの結成・解散を繰り返していました。
私がアドバイザーとしてネタを見ていた若手の劇場「5upよしもと(現よしもと漫才劇場)」ではピン芸人として活動していて“絶叫ツッコミ”と“メガネの奥で光る鋭い視線”は当時から変わりませんが、ふだんは物静かで礼儀正しく、後輩へアドバイスも送る、スタッフにも気を使う、至って常識人(だと思っています)。
ネタのダメ出しをしてもただ聞くだけではなく、どんどん自分の意見も言ってくるので、小田君へのダメ出しは私にとって楽しい時間でした。たとえば、会社帰りのサラリーマンが突然現れたUFOにさらわれそうになり、逃げながらも結局はさらっていかないUFOに逆ギレするというネタのダメ出しで、UFOから放たれる光線に色をつけた方がいいのか悪いのか、場所は舞台中央がいいのか、左右によっている方がいいのか、その都度変えた方がいいのかというような、微妙な違いで大きな笑いの差が出てくるのでいつも真剣に“議論”をしていました。