決定的瞬間を撮らずに現場から撤収することは「敗北」を意味する
芸能でいえば、タレントの出没エリアはだいたい決まっている。東京なら六本木、麻布界隈。よく「お忍びで」などと見出しが記事につくが、タレントたちにはそうした感覚など希薄か持ち合わせていないのではないか。世間に顔が知られ、ただでさえ目立つところ、これでもかというほど着飾り、超高級外車に乗って出掛ける。選ぶのはよくぞ、というほど最先端のセレブ御用達の店ばかりだからだ。そうした食事や飲みでの姿は、テレビやステージとは違い、素が垣間見える。だからこそ狙わせてもらう。かつて小泉今日子は長っ尻で朝方まで飲み明かすから、カメラマン泣かせであった。
最近では深田恭子が芸能活動休止を発表する直前、交際中の不動産会社会長とのデートがキャッチされた。そこは会員が世界に33人しかいないという、VIP専門の高級寿司店。やはり麻布界隈であった。1日1組限定で値段は1人5万円以上とか。店の前に横づけの高級外車から深田が颯爽と降りるや、何人ものスタッフが駆けつけて、仰々しく出迎えた。店は、男の通う深田のマンションからほど近く、わざわざ運転手付きの車を出すまでもなく、歩いて行ける。食事中も運転手の男は車で野菜ジュースを買い出しに行っていた。