犬飼貴丈「サレタガワのブルー」が描く“不倫=ゲス”の直球ドラマは癖になる
東京五輪が終わってテレビも“平常運転”に。五輪で中断した回もあった地上波の夏ドラマは後半戦だ。
火曜日は「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系=夜9時)と「プロミス・シンデレラ」(TBS=夜10時)のラブコメ2段積みだが、世帯視聴率ではどちらも苦戦している。
「そもそもリアルタイムの視聴を示す世帯視聴率という尺度では恋愛モノが不利なのは、テレビ局側は百も承知しています。スポンサーが求める20代後半~40代の働く女性をメインターゲットにした場合、世帯視聴率のカギを握るシルバー世代はあえて無視することもある。とはいえ数字も欲しいので、実績のある韓流ドラマや漫画を原作にしたラブコメになるのでしょう」(エンタメ誌編集者)
もっともネット上では〈この時期にラブコメって気分になれない〉〈見たことあるようなエピソードのつぎはぎ感が否めない〉〈キュンキュンさせようとしすぎてシラケる〉など、厳しめの意見が多い。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「気持ちは分からないでもないですが、それぞれ楽しみしている視聴者も確実にいるし、数字が極端に低いわけでもない」と前置きした上で、「今期のラブコメに新鮮味を感じないという人には、同じ火曜の深夜に放送されている『サレタガワのブルー』(毎日放送・TBS系)をお勧めしたい」と話す。