野々村真のコロナ感染は人災ではないのか! TV局ゲキ甘感染対策の実態と問われるモラル
「制作現場では長引くコロナ疲れで対策はかなり緩んでいると言わざるを得ません。テレワークをやめて出勤する人も増えている。もともとテレビの収録スタジオは密の最たるものです。しかもADやディレクターは若い層が中心で、下請けや関連会社からの出向が多く、ワクチン接種したかどうかも定かでなければ、無症状の感染者がいてもわからない。まともな感覚なら、スタジオ収録は避けるべきところですがアクリル板とマメな消毒以上の対応策がない。それで結局、コロナ前とほとんど変わらない状況に戻っている部分はある。タレントのミッツ・マングローブさんが収録スタジオでフェースシールドを着用するかどうか聞いたとき、『一応、ポーズとして』とベテランのスタッフが答えたそうです。かくも現場の意識も低いのかと、さすがに驚きました」
民放で仕事する某放送作家はこう打ち明ける。
それを裏付けるかのような事実も明らかになった。東京五輪閉会式の行われた8日夜からテレ朝の番組スタッフが渋谷に繰り出し、10人での飲み会を9日未明までやっていたというのである。テレ朝広報部はこの飲み会で同社スポーツ局社員1人が誤って店の外に転落して負傷し、緊急搬送されたことを発表したが、「この緊急搬送がなければ、発表したかどうかも疑わしい」と業界内からも見られている始末なのである。
局への出入りの際は検温でチェックし、スタッフはマスク着用といった対策は講じているとテレビ局は主張するだろう。しかし、「感染はスタジオなどの現場で起こっているんだ」と、病床の野々村真は訴えているのではないか。