ジェリー藤尾と渡辺友子が36年前に繰り広げた「あのおしどり夫婦に限って?」なドロ沼離婚劇

公開日: 更新日:

 しかし、そんな男やもめをかこつ父を救ったのは娘たちだった。親権問題で藤尾側についた。次女は「ママばかりいい格好をしてパパが悪者にされて可哀想」「会見ですべてブチまけたい」と反撃に出ると、今度は逆に藤尾に同情する声が寄せられ……。騒動はこれで沈静化したはずだった。

 ところが、4年後の90年、お金で揉める。渡辺が2億円の慰謝料を請求したのだが、今度は長女が母親を「外づらを取り繕うのが上手」「ズルい性格」「父は沈黙しても私は許せない」と実名を挙げて渡辺の男性問題まで指摘し、離婚原因は母にあると語った。

 結局、財産分与は田園調布の自宅売却代金の35%を支払うことで解決をみるに至った。

 昭和末期、バブル期の世間の期待を裏切ったという言葉がピッタリのスキャンダルだった。人も羨むおしどり夫婦、理想の夫婦の虚像と実像。今も昔も持ち上げられている夫婦ほど危ういということだろう。

 亡くなる前、医師に余命を知らされた長女が渡辺に「パパに会って」と連絡したという。渡辺は再会した藤尾に「ママ愛してるよ」と言われたと語っている。「和解」なのか、「恩讐の彼方に」なのか。ただ、当時のおしどりぶりを思えば、最後に救われた気がする人も多いのではないか。

(文=峯田淳/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…