「古見さんは、コミュ症です。」をドラマ化 若者の生きづらさ"に斬り込むNHK
大人になればなるほど、仕事やお金を稼ぐことを理由に「嫌われること」に折り合いをつけていける場合もあるが、子供の頃はそんな折り合いをつけること自体も難しい。何よりも大多数が入っている枠にカテゴライズされていないと不安で仕方なく、自分が世界から弾き出されているような感覚に陥ってしまうこともあるからだ。
■まっさら同士で友達になることの尊さ
「コミュ症」という言葉だけでなく、「陽キャ」や「陰キャ」など個人の性格をカテゴライズする言葉や、リアルが充実している人を指す「リア充」などの日々の充実度を表す言葉もここ数年、普及している。
その流行する言葉の中で感じるのが「私たちは自分や誰かをカテゴライズし、言葉でタグ付けしないと落ち着かなくなっている」ということだ。
その中で、人とうまくやっていくために無意識のうちに自分を偽っている人も多いのかもしれない。万場木のように、一人でも平気だと思われるためにトイレで一人でランチを食べる努力したりする人も実在する。