松坂桃李は映画4本にドラマ2本のフル回転…それでも飽きを感じさせない唯一無二の「存在感」
それにしても、今年に入ってからの松坂の活躍は凄まじい。2月に公開された映画「あの頃。」では、ハロプロアイドルにのめり込んでいくヤボったい青年を演じ、5月公開の「いのちの停車場」では、実直な若き医師を演じた。テレビも「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK総合)と、「あのときキスしておけば」(テレビ朝日系)の2本のドラマを同時期に主演で掛け持ちした。しかも、バラエティー番組では“素”の部分がかなり“ポンコツ”であることを包み隠さず明かす。
「松坂さんは今年これだけ出まくっているのに既視感が全くないからすごい。画面に登場するたびに違う人物になっていて、その人物すべてが魅力的だというのが他の俳優さんにはない唯一無二の才能だと思います。彼の引き出しは無限大ですよ」(ドラマ制作関係者)
当時29歳だった松坂はネットマガジンのインタビュー記事で、30代での活動について、このように語っていた。
「映画の現場が好きなのでそこを中心に、だけど偏りすぎず、テレビや映画や舞台と幅広くやりたいです。レーダーチャートをバランス良く広げていくというか。その過程で家族ができたら最高だなと思います」(「明治安田生命/ライフフィールドマガジン」18年6月配信)
松坂にとって今の活動が決して偶然でなく、思い描いていた通りだということがこの言葉から分かる。昨年末に結婚した戸田恵梨香(33)の存在が大きな原動力になっていることも間違いなさそうだ。