シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(57)告げ口社会が生んだ「国民は無色」

戦時下で、ウラの言論とオモテの言論の違いを明確にするのが特高警察の逮捕状況を記録した文書である。これによると「平和」とか「自由」、さらには「戦争反対」などの語を用いた会話を交わすと、流言飛語の罪や戦時行為の妨害などで検挙されたり、逮捕留置されることになる。例えば、「日本軍が勝っ…
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